メンバーブログ

Why, What, How

2007年06月06日

先日のお話。

とあるプロジェクトで分析作業を進めていた弊社メンバーのドキュメントをレビューしていた時のこと。体裁は良く出来ているのですが、何だかスッキリ腹落ちしません。
何でだろう?と思って読み返してみると、要所要所に加えられたコメントの視点がバラバラ。これじゃあ目を通していただくお客さまにメッセージは伝わりません。

「このコメントの主旨は?」から始まって、「なぜそう考えたの?」、「そもそもこの分析の狙いは?」と問いかけると、ちょっと返答が曖昧。本来の目的を良く理解しないまま作業を進めてしまったようです。
再度、分析の目的と狙いを共有して何とか形にはなったのですが、実はこういったこと、私自身にも経験がありました。

私も含め制作畑出身者は、考えるよりも先に手を動かしてしまう傾向があります。絵やデザインをされる方なら一度はご経験があるかと思いますが、手を動かしているうちにアイデアが出てきたり、作業の焦点が合い始めたり。

「まずはやってみよう」「まずは手を動かしてみよう」という考え方は、それはそれで有効なものだと考えます。
ただし、この考え方が有効なのはWhy(目的)とWhat(狙い)をキチンと理解・意識している場合だけ。これらなしでHow(手段)のみを考え進めるのは、期待されているものと違っていることが大半です。

目的と狙いを常に意識しながら、適切な手段を考え実行すること。
簡単そうでいて、なかなかセンスとバランス感覚、そして根気を必要とすることです。
日々日々積み上がる仕事を片付けるために、どうしても手段に目が行ってしまいがちですからね……。

どんな時でも目的と狙いを考える。メンバーともども私も日々努力しております。